【海外FX】AXIORYを本音で評価！評判は良いが真のNDDか怪しいオススメできない業者

今回の記事では、優良業者と判断して利用している人もチラホラ見かけることのあるAXIORY（アキシオリー）について解説をしていきます。

それほど規模の大きな海外FX業者ではないものの、運営歴もそこそこの期間あって、さらに公式サイトの情報から判断するに良さそうな業者である雰囲気を感じ取ることができます。

ネット上のアフィリエイトサイトだと、基本的には褒められていることの多いAXIORYについてトレーダーの目線から解説をしていきます。

※この記事でのAXIORYの評価・評判は個人的な見解であり、サービスを中傷する意図ものではありません。

AXIORY（アキシオリー）の基本情報

AXIORY基本情報
サイト	https://www.axiory.com/jp/
運営開始年	2012年
レバレッジ	400倍
取引プラットフォーム	MT4、cTrader
自動売買	可能
日本語対応	完全日本語対応
入金方法	銀行送金 クレジットカード ビットコイン STICPAY
出金方法	銀行送金 クレジットカード ビットコイン STICPAY
ライセンス	IFSC（ベリーズ）
オススメ度	★★★☆☆

AXIORY（アキシオリー）についての基本情報は以上のようになっています。

日本語に対応した海外FX業者だと、ノーライセンスの業者も結構多いですが、AXIORYはライセンスを所持しています。

運営歴もそこそこの期間あって、大手というわけではありませんがそこそこユーザーも多いです。SNSを見る限りでは、AXIORYを信頼してメインで利用しているトレーダーの方も見かけます。

褒めるポイントが多いAXIORYですが、それでも★3評価なのには理由があります。その理由についてはAXIORYの問題点の項目で詳しく解説をしていきます。

AXIORY（アキシオリー）の特徴

ここからはAXIORY（アキシオリー）の特徴について解説をしていきます。

特徴で紹介する項目については全体的にポジティブな内容になっています。ネガティブな情報については「AXIORY（アキシオリー）の問題点」の項目で詳しく解説するので、他サイトでだいたいの特徴をつかんでいるという人は、問題点の項目まで読み飛ばしてもらってもOKです。

まずは↓に特徴を列挙して、その特徴についてそれぞれ解説をしていきます。

運営実績のある中堅海外FX業者

AXIORY（アキシオリー）は2012年からブローカー業を行っている運営実績がそれなりにある海外FX業者です。

新興の海外FXブローカーとは異なり（新興というのを運営開始から何年と判断するかは個人の裁量ですが）5年以上の運営実績のあるAXIORYは信頼度は高くなります。

運営期間がそれなりにありながら、特に炎上などしたことはなく（FXDDのように）その点は評価できる点だと思います。

海外FX業者のアフィリエイトサイトでもAXIORYの評判・評価は全体的に見て高めなものになっているように感じます（私はAXIORYは推奨はしないものになっています。理由は後述します）

もちろん新興の業者でも良いところは存在していますが、海外FX業者は悪いところを引いてしまうと出金拒否などもあるので、安全性を考えて運営歴がしっかりと存在するところを選ぶしょうにしましょう。

ベリーズの金融ライセンスを所持している

AXIORY（アキシオリー）はベリーズ共和国の金融ライセンス(IFSC)を所持して営業を行っている海外FX業者です。ベリーズは中央アメリカ北東部に位置し、メキシコとグアテマラに接する国です。

いわゆるオフショアによる規制で、英国金融行動監視機構(FCA)などの厳格な金融ライセンスに比べると規制は緩めなものになっています。日本人向けに営業するのであれば、金融庁の目が厳しすぎるのでオフショアによる規制は仕方ないですね。

最近では、ノーライセンスの海外FX業者が日本人向けに営業をしていますが、AXIORYはしっかりと金融ライセンスを所持していて、その点は高く評価できるところです（そもそも日本人向けの海外FX業者にノーライセンス業者が多すぎるという問題もありますが）

ライセンスを所持しているというのは海外FX業者を選択する上で、絶対に必要なポイントになっています。海外FX業者を選ぶ際には、まず最初にライセンスの有無を確認するようにしましょう。

AXIORYはライセンスを所持しているという点はそのハードルを越えていますし、たとえオフショア規制であっても運営の姿勢としては問題ないものだといえるでしょう。

cTraderを使用することができる

海外FX業者のトレードツールと言えばMT4が筆頭に上がりますが、最近ではMT4と同様に高機能なトレードツールである「cTrader」の導入も増えてきています（まだまだ普及率は低いです）

AXIORY（アキシオリー）ではこの「cTrader」を使用できる口座が存在しています（スプレッドなどの条件はMT4口座と同様）

cTraderが使えるということは一応メリットではあるものの、個人的には普及率から考えてもまだMT4で良いと思っています。もしcTraderの普及率がさらに高まってきたら本格的に移行を考えようと思います。

メタクオーツ社がMT4からMT5への移行に失敗しているので、もしかしたら数年後にはcTraderがトップシェアを獲得している未来もあるのかとは思っています。

完全日本語対応サービスを提供

AXIORY（アキシオリー）は日本で人気のFX業者ということもあって、サイトは完全に日本語化されています。機械翻訳ではなく、しっかりと翻訳されているので内容も分かりやすいです。

サイトだけでなくサポートも日本語で受けることができるので、言語障壁はほとんど存在せず、使用感としては国内のFX業者と変わらないものになっています。

日本語に対応している海外FX業者の中にはノーライセンスの業者も多い（GEMFOREX、is6com、XLNTrade、FXDDなど）ですが、対してAXIORYはしっかりとライセンスを所持しているというのは好感が持てます。

オフショア規制だからダメという人もいますが、日本で営業を掛けようとする時点で、規制の厳しい国のライセンスを入手するのは難しいです。なので、ライセンスの質以外を精査して、業者の良し悪しを見ていくことをオススメします。

レバレッジは最大400倍

AXIORY（アキシオリー）のレバレッジは最大で400倍となっています。十分に高いレバレッジを用意している海外FX業者であると言えるでしょう。

また、口座残高がマイナスになった場合に追証を請求しない「ゼロカット」の採用も行っており、相場の急変で借金の心配をしなくても良いという環境になっています。

AXIORYはスイスフランショックの際にもゼロカットの規約を守って顧客に追証の請求を行わなかったという実績があります（対してFXDDは規約を撤回して追証の回収を使用としていました）

スイスフランショックは為替史上でも最もボラが出たイベントでしたし、この動きでゼロカットがしっかりと守られたというのはユーザーにとって安心感があると思います。

NDD（ノーディーリングデスク）方式の採用を公称している

AXIORY（アキシオリー）で公式サイトにおいてNDD（ノーディーリングデスク）方式の採用を宣言しています。NDDとは、トレーダーとLP（リクイディティプロバイダー）の間にディーラーを介さない約定方式です。

FX業者はトレーダーのポジションに対して手数料を上乗せしてインターバンク側でポジションを約定させることになるので、手数料がFX業者の利益になります。

NDDの場合、FX業者側は顧客の利益・損失に関係なく収益が発生します。トレーダーが利益を出してくれた方が、トレードを続けてくれて手数料益も増えることになるので、トレーダーの利益を望んでくれる約定形式であると言えます。

対して、DD（ディーリングデスク）方式の場合は、中間にFX業者のディーラーを介し、トレーダーとFX業者に利益相反が生まれます（詳しくは後述します）

AXIORYではNDDモデルを公称しているため、ユーザーはその情報を信じて安心できる業者として利用しているという背景があります。

しかし、AXIORYにおけるNDDモデルはトレーダーが想定しているものと異なっている可能性が高く、大きな問題点になっています。（問題点の項目にて詳しく解説します）

スプレッドが良好

AXIORY（アキシオリー）はスプレッドが狭く、数字上ではトレーダーの利益が出しやすいような環境になっています。

実際に提供されているスプレッドは非常にタイトであり、日本語対応のある海外FX業者においてはTradeview（トレードビュー）と並んで良好なスプレッドが提供されています。

良好なスプレッドの提供に好意的な評価・評判を持って、AXIORYの口座開設を行ったという人は結構多いです。しかしながら、良好なスプレッド値の提供とは裏腹に約定の遅延がひどく、提供される良好なスプレッドを活かしきれないという側面があります。

これについても、AXIORY問題点にて詳しく解説をしていきます。スプレッドが狭いというだけでトレード環境が良いと判断できるわけではないので、そのあたりは注意が必要です。

AXIORY（アキシオリー）の問題点

ここからはAXIORY（アキシオリー）の問題点について解説をしていきます。

海外FX系のアフィリエイトサイトでは、このような問題点が語られることはほとんどありません。それは何故かというとアフィリエイターにはFX業者を正しく評価するだけの知識が無いからです。

私はトレーダーなので、FX業者を正しく評価する精度はアフィリエイターと比べると高いレベルにあると思います（もちろん間違うこともありますが）

ここからは、トレーダーとしてAXIORYの問題点について切り込んで解説をしていきます。記事としてはようやくここからが本題という感じになっています。

真のNDDなのかという疑惑あり

AXIORY（アキシオリー）の最大の問題点は「真のNDDなのか？」ということです。上の特徴の項目で解説したように、AXIORYは自己をNDDブローカーであると謳っています。

しかしながら、AXIORYではストップ狩りのようなレート配信されることがたまに存在しています。FX業者がストップ狩りを行う理由としては、顧客のポジションを刈ることによって業者側の利益になるからです（このような顧客との利益相反が起こるのはDDモデルです）

しかし、NDDであれば手数料ビジネスであるはずなので、ストップ狩りを行うメリットはありません。また、VDPの存在も噂されており、約定が異常に遅くなることもあります。

顧客との利益相反を起こさないNDDモデルであるはずなのに、なぜこのような顧客との利益相反を起こしているのかというと、AXIORYが真のNDDではないからということになります。

NDDとは「ノーディーリングデスク」ということでディーリングデスクさえ無ければ名乗れる、つまりLPに流さずに別の場所に流してもNDDになるということです。

例えば、流す先が別のFX業者で、その業者の発注形態がDDモデルで合った場合、発注を行う業者自体はNDDではあるものの、トレーダーとFX業者の間には利益相反が発生し、実際はDDと変わらないものになっています（流す先のFX業者はグループ会社であったり、ホワイトラベルの元であったりと色々です）

「これでNDDと呼んでいいの？」と思うかもしれませんが、トレーダーが発注しているFX業者自体はディーリングデスクを所有していないので言葉の上ではNDDです。

またはDDモデルであるにも関わらず、NDDと嘘を言っている可能性もあります。上の説明のように回りくどいことをしないで、単純に嘘をつくというケースも多いです。

いずれにしろ、AXIORYではトレーダーとの利益相反が存在がするような動きが存在しています。

表面上は良いように見えますが、裏側はあまり良くない状態であるというのがAXIORYに対する印象です（まだ胸を張ってDDモデルですと宣言してもらった方が好印象ですね。。。）

VDP、約定改ざんの報告もあり

AXIORY（アキシオリー）にはVDPの導入や約定改ざんが行われているという報告があります。上で書いた真のNDDではないということにも繋がるものですね。

VDPとは悪魔のプラグインとも呼ばれ、FX業者側がMT4に導入することによってトレーダーの約定を遅らせることができるツールです。これによって意図的なスリッページを発生させトレーダーの利益を縮小させるというものです。

約定改ざんについては、利益の出ていたトレードを無効にしたり様々です（約定改ざんについては有名な水田ノートにも存在が記載されています）

このように、真のNDDモデルであれば発生するはずのない行為がAXIORYでは行われているという報告が複数存在しています。非常に注意するべき観点だといえるでしょう。

設立経緯や運営者があまり良いものではない

AXIORY（アキシオリー）の運営者には元FXDD社の人間が非常に多いです（FXDDについては当サイトでは★１評価を行っています、FXDDの評価記事に興味がある方はそちらもどうぞ）

AXIORYを立ち上げたのは元FXDDの幹部の人で、FXDDがコンプライアンス違反などで大炎上した際に流出したスタッフの受け皿になったのがAXIORYです。

元々FXDDは運営体質が良いものではなく、そのFXDDのスタッフが大勢運営に携わっているAXIORYについてもその運営体質を引き継いでしまっているという可能性は高いです（上記の問題点の項目からもそれがうかがえると思います）

また、AXIORYを立ち上げた元FXDDの幹部の方は、業界でも非常に評判が悪い方であるようで、運営メンバーに対しては信頼のおけないものになっているというのが正直な印象です。

総括

今回の記事では海外FX業者「AXIORY（アキシオリー）」について、トレーダーの目線から評価させていただきました。おそらく他のサイトでは見かけないような情報も多々あったものかと思います。

日本語対応がされている海外FXサイトの中では、AXIORYは比較的マシな方だと思います（金融ライセンスを所持していますし、出金に関しては拒否するといったような事例はほとんどないので）ということで当サイトではAXIORYに★3評価をしています。

金融ライセンスを所持、スプレッドが狭い、NDDで安全、などの要素がAXIORYの公式サイトから拾えるわけですが、それは表面上のものにすぎないということを認識しておくと良いでしょう。

海外FX業者の中にはNDDを騙る業者や裏側が良い状態ではない業者も数多く存在しています。そういった業者でトレードをすることは大きなリスクになりますし、FX業者の選択というのはトレーダーとしての今後においてものすごく大きなものになります。

AXIORYをメインで使っているという人をtwitter上で見かけることもありますが、まともなトレーダーであれば利用はしない業者になっているというのは私の感想です。もちろん読者の方に使用を推奨することもありません。

以上、長くなりましたが「AXIORYを本音で評価！評判は良いが真のNDDか怪しいオススメできない業者」でした。

この記事が海外FX業者選びの参考になれば何よりです。質問や感想、分かりにくい部分等あれば気軽にコメントいただければ嬉しく思います。