FXブローカーとしての運営歴が長く、日本人ユーザーもそこそこ多い「FXDD」の評価・評判記事を書いていきたいと思います。
海外FX系のアフィリエイトサイトだと、FXDDを1位に推しているところはほとんど見かけませんが、2位以下の上位に掲載して推奨しているようなところをちょくちょく見かけます。
ですが、実際のところ「FXDD」はオススメすることのできない海外FX業者となっています。
このサイトで記事になっている業者にはオススメできないFXが多すぎでは…
世の中にはちゃんとオススメできるFX業者はあるんですか？
日本語に対応している海外FX業者は、業界を全体的にみても質が悪いものになっているんだ
このサイトでは、初心者向けに日本語に対応している海外FX業者の記事を優先的に書いているから、どうしても推奨できない海外FX業者が多くなってしまっているよ
詳しくは後述しますが、FXDDは過去に何度も事件を起こして炎上しており、資金を預けておくには信用が足りない業者の1つになっています。
今回の記事ではFXDDについて、トレーダー目線で詳しくその特徴や問題点について解説をしていきます。
※この記事でのFXDDの評価・評判は個人的な見解であり、サービスを中傷する意図ものではありません。
FXDDの基本情報
| FXDD基本情報 | |
| サイト | https://www.fxddtrading.com |
| 運営開始年 | 2002年 |
| レバレッジ | 500倍 |
| 取引プラットフォーム | MT4 |
| 自動売買 | 可能 |
| 日本語対応 | 完全日本語対応 |
| 入金方法 | 銀行送金 クレジットカード bitwallet |
| 出金方法 | 銀行送金 クレジットカード bitwallet |
| ライセンス | なし（日本人以外の口座ではライセンスあり） |
| オススメ度 | ★☆☆☆☆ |
FXDDは運営開始年が2002年という、数ある海外FX業者の中でも長い運営歴を持ったFX業者で本社はバミューダ諸島に存在しています。
FXDDはMT4の取り扱い開始や日本語の対応などに、いち早く対応して過去には海外FX業者の中でも最も日本人に利用されていました。一時代を築いたFX業者と言って良いでしょう。
しかし、その後に度重なるライセンス・コンプライアンス違反などを引き起こし、罰金の支払いを命じられています。評判の悪化とともに経営が悪化していき、スイスフランショックで大きな痛手を負い利用者は激減。
スタッフの流出も止まらず、現在は過去に築いた一時代の陰すら見えないほど凋落してしまった業者になっています。
日本人とそれ以外で対応する会社を使い分けており、日本人にはノーライセンスの「FXDD Trading Ltd.」が、日本人以外にはライセンスありの「FXDD Malta Ltd.」が口座開設に対応しています（詳しくは「FXDDの問題点」の項目で後述します）
FXDDは運営歴が長いものの、過去に何度も問題を引き起こしている要注意業者です
運営体制はお世辞にも良いとは言えないものなので、推奨することはできない海外FX業者になっています
FXDDの特徴
ここからはFXDDの特徴について紹介をしていきます。全体的に見て推奨できない業者ではあるものの、とりあえず特徴単体としてポジティブなものがあれば、ポジティブには紹介をしていきます。
FXDDの問題点については特徴の次の大項目で紹介・解説をしていきます。問題点をさっさと読みたい人はこのリンクをクリックしてください（ページ内ジャンプします）
FXDDの特徴としては以下に列挙されるようなものがあります。それぞれの特徴について、これから詳しく解説をしていきます。
運営歴が非常に長い
この記事内でもすでに何度も書いていますが、FXDDは老舗の海外FX業者で非常に長い運営歴を持っています。
海外FX業者を評価する上では、運営歴というのは非常に重要な項目です。例えば新興のFX業者の場合は本当にしっかりと運営がされているのかわかりまんし、運営体力の無さから倒産してしまうケースもあります。
運営歴が10年程度ある海外FX業者は信頼度がUPしますね
当然ながら運営中に何か問題を引き起こした業者というのは10年以上の運営歴があったとしても、良いものではありませんが…
確かに、10年以上運営をしていて、評判の良い業者であれば安全度は格段にUPするよね
例えば、最近は日本人をターゲットにした新興の海外FX業者がそこそこ生まれていますが、その中にはまともな業者はほとんどありません。
海外FX業者を選択する際には、運営歴の長さはしっかりとチェックするようにしましょう。最低でも5年程度の運営歴は欲しいところです。
完全日本語対応サービスを提供
FXDDのサイトは日本語に対応していて、英語がわからなくても国内FX業者を利用するのと同じような感じでサービスを利用することができます。
また、FXDDには日本人スタッフが勤めていて、電話やメールなどのカスタマーサービスを日本語で行うこともできるようになっています。
サイトが日本語化されているだけでなく、対応も日本語で行ってくれるというのはとても助かりますね。
海外FX業者を利用する上で、ハードルの1つとなる言語障壁が存在しないというのはありがたいことですね。昔からFXDDは日本人に対してサポートをしてくれており、サポートの質もよいものになっています。
最近は日本語に対応した海外FX業者がかなり増えてきているけど、FXDDはそういったサービスを最初期に始めているよ
過去には日本人の海外FX業者利用者の大半がFXDDであった時代もあったんだ
最大レバレッジは500倍
FXDDの提供する最大レバレッジは500倍ということになっています。海外FX業者を利用する最大のメリットの1つがレバレッジ上限の高さなのですが、FXDDは十分に高いレバレッジを提供してくれています。
国内FX業者の最大レバレッジは25倍なので、レバレッジ不足で困るケースもままあるのですが、これだけのレバレッジがあれば、トレード時にレバレッジ不足で困るということはほとんどないでしょう。
一方で、海外FX業者の多くが採用している「ゼロカット」については、採用しているということが明言されていません（後述しますが、FXDDは過去にゼロカットの件で大炎上を引き起こしてます）
海外FX業者の追証については、日本人に支払いを求めるのは手続きが煩雑になりすぎるので、基本的に踏み倒すことが可能になっています。
ゼロカットを公式に採用していようがしていなかろうが、海外FX業者が日本人から追証を請求するのは大変すぎるので実質的にゼロカットになるというのが現状です
ボーナスキャンペーンを開催している
FXDDは年に数回ボーナスキャンペーンを実施しています（ボーナスが行われているのは日本人に対応する「FXDD Trading Ltd.」でのみです）
ボーナスの内容としては、GEMFOREXやis6com、XLNTradeのように100%ボーナスといったような狂ったボーナス額ではなく、入金額10%ボーナスというような控えめなものになっています。
ボーナスキャンペーンはメリットと感じるかもしれませんが、ボーナスキャンペーンを行っている海外FX業者はオススメできないところがほとんどです。
ボーナスが多いということは、その分業者の理系が削られるということなので、大きすぎるボーナスキャンペーンを行っているところはその分どこかにしわ寄せが生まれます
ボーナスがあまりにも大きすぎるところはオススメできないんだね
特に新興の海外FX業者は初心者をボーナスで吊ってくる傾向にありますが、大きなボーナスを提供しているような業者にはボーナス以上のデメリットが存在するので注意するようにしましょう。
DD（ディーリングデスク）方式を採用している
FXDDは自社の注文方式をNDD（ノーディーリングデスク）モデルであると謳っていますが、実際はDD（ディーリングデスク）モデルである可能性が非常に高いです。
NDDというのは、トレーダーの注文をFX業者の裏に存在するインターバンク市場にそのまま流すというもので、FX業者はスプレッドの上乗せした手数料の分だけ利益を得るビジネスモデルになります。
FX業者は手数料分しか利益がでないので、1度のトレードの取次で得られる利益は小さなものになります。
DDというのはトレーダーの注文をFX業者にいるディーラーが操作して、顧客同士のポジションをぶつけたり、損失が出そうなトレードは呑んだりと操作を加えるというものです。
DD業者はNDD業者と比べると、自身がポジションを持つことになるので多少リスクが生まれるのですが、1度のトレードに対する利益は大きなものになります。
DD方式の場合、トレーダーが利益を出すということはポジションを呑むFX業者にとっては損失になります。なのでDD業者では、ユーザーと業者の間に利益相反が生まれます。
DD業者はトレーダーと業者がwin-winの関係とはならず、業者側がスプレッド狩りのようなレート配信をすれば大きく儲かってしまうという環境にあるため、トレーダーにはDD業者はあまり好かれない傾向があります。
FXDDは公式ではNDD業者を自称しているものの、DD業者である可能性が非常に高いものになっているんだ
NDDを自称する理由は、そうした方がユーザーが集まりやすいからだね
公式が嘘をついても大丈夫ものなの？
実のところ、NDDを自称しながら背後ではDDモデルを採用しているFX業者は数多く存在しているんだ
「公式サイトにNDDと書いてあるから安心！」とならないところがFX業者選びの非常に難しいところだね
スプレッドが広い
FXDDは他の海外FX業者と比較してスプレッドが広いです。スプレッドが広いということは、トレーダーが利益を上げにくくなることに直結するので大きなデメリットであると言えます。
STP口座ではJPY/USDのスプレッドが2pipsを超えるものになっています。流動性が最も高い通貨ペアにおいて、このようなスプレッドを提示してしまうというのは、FX業者として非常に質が低いと言えます。
ドル円でスプレッドが2pipsを超えるというのは、FX業者として質を疑ってしまうレベルの数値になっているね
実際のところ、DD業者なのだからもう少しタイトなスプレッドを提供してほしいところだね
例えばスプレッドが1pipsの業者を利用すれば、すべてのトレードにおいて利益・損失に1pipsの差が出ることになるので、長期的に見ると積み重なって大きな損失になります。
FX業者の優劣がスプレッドの広さ・狭さのみで決まるというわけではありませんが、このサイトでは、トレーダーが利益を出しやすい低スプレッドの業者を推奨しています。
FXDDの問題点
ここからは本題のFXDDの問題点について詳しく紹介・解説を行っていきます。
FXDDには下記のような問題点があります。下記に列挙した問題点について詳しく解説をしていきます。
すでに上で書かれてた特徴の時点で結構ヤバめの業者であるのはうかがえるね
ここからは上で書いたよりももっと大きな問題点をかいてくことになるね
FXDDは運営歴が長く、過去に多くの事件を引き起こしているんだ
日本人にはノーライセンス業者が対応
基本情報のところでも書きましたが、FXDDは日本人と日本人以外で対応する会社が異なっています。複雑なので注意が必要なところですね。
日本人以外のトレーダーに対応する「FXDD Malta Ltd.」はマルタ金融庁Malta Financial Services Authority (MFSA)のライセンスを所持しています。
一方、日本人トレーダーに対応する「FXDD Trading Ltd.」は金融ライセンスを取得していないノーライセンス業者になっています。
他の海外FXアフィリエイトサイトだと、FXDDがマルタの金融ライセンスを所持しているように買いているところもありますが、それは半分正解で半分間違いです。
日本人に対してはノーライセンスの業者があてがわれるので、基本的に金融ライセンスの保護はありません。
ノーライセンスの業者は危険度が非常に高いのでオススメできません
一応、グループ会社は金融ライセンスを所持しているわけですが、日本人は一切ライセンスの効力が及ばないものになっているよ
日本人向けとそれ以外で会社が異なることがあるんだね…
ちゃんと調べないとライセンスの所持を勘違いしてしまうね
こういう形態で運営をしているのはFXDDだけじゃないよ
ライセンスの有無を誤認しないように注意しておかないといけないね
過去に罰金刑を何度も受けている
FXDDにおける最大の危険要因が「過去に規則・コンプライアンス違反による罰金刑を何度も受けている」ということです。
2012年にトレーダー側にだけ不利な約定が発生する「非対称スリッページ」を取引プログラムに設定したということで、NFA（全米先物協会）から顧客に対して損失の返還を行うように命令が下されています。
実際のところ、非対称スリッページを行っている業者は今でもいるわけですが、FXDDは当時非常に大きな勢力を誇っていたことから見せしめという意味合いもあったでしょう。
この訴えに対してFXDDは拒絶、法廷紛争にまで発展しました。結果として、非対称スリッページ以外にもアンチマネーロンダリングの不法行為まで明るみに出て数億円以上の罰金を支払うという結末になりました。
翌年の2013年には、CFTC（米国商品先物取引委員会）がリテールブローカーに対して命じるルールである、自己資金維持を遵守していないかったこととして罰金および排除措置命令が行われています。
上の画像はForex Peace Army(FPA)に記載されてFXDDの情報まとめになっています。上で紹介した事項がまとめて表記されています（機械翻訳なので日本語が怪しい部分も存在しています）
当然だけど、過去にこのような罰金を受けているような業者は運営体制がまともではない可能性が高いよ
こういった業者は利用しないようにするのが正しいリスク管理だね
ゼロカット規約を反故にして炎上
FXDDの悪行として有名なのがスイスフランショックの際に行われたゼロカット規約の保護事件です。ゼロカットとは口座残高がマイナスになったとしても、借金とはならず残高がゼロに修正されるというものです。
元々、FXDDはゼロカットの採用を謳っていましたが、2015年に起きたスイスフランショックにて大量の追証が発生。その際、ゼロカットの規約を変更し、トレーダーに追証の請求をしています。
今回はサービスの範囲を超えておりますため、顧客同意書上、弊社サービスのご利用にはマイナス額をご入金いただく必要がございます。
上記がFXDDがゼロカット反故時に行った声明です。FXDD以外の大手海外FX業者はゼロカットを遵守し、業者側の損を受け入れています。
この事件は非常にショッキングなものでした。元々、罰金や訴訟によってブランドに傷が付きつつあったFXDDでしたが、このゼロカット反故で大炎上し、大半のユーザーを失うことになりました。
- 2012年7月非対称スリッページ訴訟に発展して敗訴、3億円以上の罰金が発生
- 2013年10月自己資金維持違反3000万円程度の罰金が発生
- 2014年5月米国内事業の売却賠償金＆弁償金の資金調達のために米国内事業を売却
- 2015年1月ゼロカット反故公式に採用を謳っていたゼロカットを後出しで反故に
- 2015年2月NFA脱会米国事業の完全撤退
上に記載したのが、時系列順でのFXDDで起きたネガティブなニュース・事件です。最初の非対称スリッページ事件から、どんどんと不祥事が起きて評判は地に堕ちていきました。
ちなみに、ゼロカットを反故にしたものの、国際的な取り立てはあまりうまくいかなかったようで結局評判を下げただけで終わりました。
日本人被害者が当時の告発を行っているブログが存在しているのでリンクを置いておきます。
このような対応をしたことから「FXDDは公式に謳っていることであっても後出しで修正することがある」と判断されたんだ
ユーザーが離れる理由としては十分だね
こんな事件が過去にあったんだね…
ただ、もともと罰金などがあったことを知っておけば予見はできていたのかもね
口コミ・評判が非常に悪い
FXDDは罰金やコンプライアンス違反、ゼロカット反故などもあって非常に口コミや評判が悪い業者になっています（当然のことではありますが）
それ以外にも出金拒否やVDP（悪魔のプラグイン）についての疑惑も多くあり、FPAでの評価は5段階評価で2点を割るほどの低評価になっています。
もちろん、FPAの評価がすべて正しいというわけではありませんが、巨大な口コミサイトであり、ある程度の信憑性は存在しています。
海外FX業者を選ぶ際には口コミや評判のチェックは重要です。
FPAなどのブローカー評価サイトには色々な情報が集まるので口座開設前にチェックしておくことをオススメするよ
口コミサイト以外にも、twitterなどのSNSも生の声が集まる評判・口コミ探しの便利なツールだね
総括
今回の記事では老舗の海外FX業者であるFXDDの評価記事を書かせていただきました。FXDDは様々な状況から判断するとオススメすることは難しい海外FX業者となっています。
過去に運営に問題があったような業者は、運営体質が変わっていなければ再度同じことを行う可能性が高くなります。
また、運営体制以外でも、スプレッドや注文の執行方式から見てもオススメすることはできないものになっています。
FX業者を実際に利用する前でも、情報を収集して危険な業者を回避する方法は存在するんだね
このように、事前に情報収集をしておけば危険性の高い海外FX業者を回避できる可能性は大幅に上昇するよ
安全なトレード環境を作るために、事前に安全性の高い業者を選択することはトレーダーとして必須の事項なんだ
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