海外FX業者を利用するべきか、国内(日本)FX業者を利用するべきかというのは駆け出しのトレーダーにとっては大きな悩みだと思います。
実際のところどちらにもメリット・デメリットがあり、その特徴に応じて自分が望む環境がどちらなのかを選択する必要があります。
そもそも、日本人でも海外FX業者を使うことができるの?(僕はブタだから戸籍もないし口座開設は無理だけど)
日本人でも海外FX業者を利用することは可能だし、日本人トレーダーの多くが利用をしているよ。
記事内でしっかりと解説するけど、海外FX業者には国内FX業者に無い大きなメリットが存在しているんだ。
この記事では、海外FX業者と国内(日本)FX業者の特徴を比較して、どういった人がどちらを選ぶべきなのかということを具体的に解説をしていきます。
かなりガッツリと解説をしていて、記事が長くなってしまっていますが、ものすごく重要なことなのでしっかりと読んで理解することをオススメします。
また、合わせてオススメの国内、海外FX業者も簡単にだけ紹介していきます。
- 海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い・特徴比較バトル
- 1.レバレッジ-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 2.スプレッド-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 3.信託保全-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 4.取引プラットフォーム-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 5.ゼロカット-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 6.税金-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 7.ボーナス-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 8.信頼性-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 9.通貨ペアの多さ-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 10.通貨以外の取り扱い-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 11.口座開設の手間-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 12.言語-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
- 海外FX業者と国内FX業者のどちらを選ぶべきか?
- まとめ
海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い・特徴比較バトル
海外FX業者と国内FX業者では当然ながらそれぞれに異なった特徴があります。まずはその特徴を見ていきましょう。
両者には多くの違いがあるので、大変かもしれませんがしっかりと把握・理解をしておきましょう。特徴の違いを比較して列挙した後に、それぞれの特徴について詳しく解説をしていきます。
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
レバレッジ | ◎ | × | ★★★★★ |
スプレッド | 〇 | ◎ | ★★★★☆ |
信託保全 | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
取引プラットフォーム | ◎ | △ | ★★★☆☆ |
ゼロカット | ◎ | × | ★★★★★ |
税金 | 〇 | 〇 | ★★★☆☆ |
ボーナス | ◎ | △ | ★★★☆☆ |
信頼性 | △ | ◎ | ★★★★☆ |
通貨ペアの多さ | ◎ | × | ★★★★★ |
通貨以外の取り扱い | ◎ | × | ★★☆☆☆ |
口座開設の手間 | 〇 | △ | ★★☆☆☆ |
言語 | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
こうして両方を比較してみると海外業者の方が若干評価が高い項目が多いね。じゃあ海外FX業者の方がいいのかな?
確かに上の比較表では海外FX業者の方が優れているように見えるかもしれないけど、一概にそうとは言えないんだよ。
デメリットも存在するからそのデメリットもしっかりと知っておく必要があるんだ。
多くの項目を比較しましたが、おおよそ上の比較表のような感じになります。簡易比較が完了したので、次はそれぞれの項目の詳細な比較に移っていきましょう。
ここからが重要なところなので、しっかりと理解をしていきましょう。
1.レバレッジ-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
レバレッジ | ◎ | × | ★★★★★ |
国内FX業者の最大レバレッジが25倍であるのに対して、海外FX業者はおおむね100倍~1000倍程度と大きな差があります。レバレッジの差が海外FX業者と国内FX業者の最も大きな差の1つであると言えます。
レバレッジとは口座残高に対してどれだけのサイズのポジションが取れるのかというもので、日本は世界的にみても最も最大レバレッジが低い国になっています。
25倍のサイズもポジションが取れれば十分と感じる人も多いかもしれませんが、実際複数のポジションを取ったり、指値を入れたりするとレバレッジ25倍は結構すぐに窮屈になります。
そもそもFXは株などに対して値動きが極端に小さく、ドル円だと1日上下で50pips(0.5円)程度しか動きません。ここに対してレバレッジを25倍で全力で張ってその1日の値動きを取り切ったとしても資産の増加は10%程度にとどまります(実際に取り切ることはかなり困難です)
このような状況からレバレッジ25倍というのは、「25倍」という一見凄そうな数字と比較すると割とおとなしい環境であることが分かるかと思います。
その点、海外FX業者だとその業者が所属している国にもよりますが100倍以上は当然で1000倍まで許容してくれるところもあります。正直なところ、1000倍のレバレッジが必要だと感じたことは人生で1度もありませんが、25倍はかなり窮屈に感じる場面があるということを知っておくと良いでしょう。
レバレッジ上限が高いということにデメリットはないので(上限が高くても使い切る必要はない)海外FXはレバレッジの観点から見ると国内FX業者より圧倒的に有利であると言えます。
少ない資金からでも、大きな利益を目指すことができるというのは、海外FX特有の大きすぎるメリットの1つです(もちろん少ない資金で大きな利益を目指すのであれば資金が減るスピードも速くなりますが)
レバレッジの魅力は分かったけど、海外FX業者でハイレバレッジトレードを行って失敗したら借金になったりするリスクはないの?
海外FX業者の多くでは後述する「ゼロカット」制度を採用しているから、口座残高がマイナスになって借金を背負うということはないんだ
2.スプレッド-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
スプレッド | 〇 | ◎ | ★★★★☆ |
スプレッドは簡単に言うと取引手数料にあたるようなものです。スプレッドは「広い」「狭い」で大小が表現され、狭いほど取引のコストが減ります。
国内FX業者は世界的に見てもスプレッドが狭いです(国内全ての業者が全て低スプレッドというわけではありません)
海外FX業者でも低スプレッドなところもたくさんありますが、日本の低スプレッド業者には勝つことはできません。基本的にスプレッドは狭ければ狭いほど良いです。
ただし、スプレッドが狭ければFX業者の利益は削られることになります。実は、国内のFX業者が低スプレッドを提供できる理由は顧客の注文を呑んで利益を上げるタイプの業者が多いからで、この場合は顧客トレーダーとは利益相反の関係が生まれます。
顧客と業者が利益相反を起こすってことは、顧客が損をすると業者は儲かるってこと?
そうだね。
この記事では詳しくは書ききれないけど、マリーといって顧客の注文同士をぶつけ合うことで、必ずしも全てが利益相反になるわけではないけど、利益相反の部分は消しきれないよ
スプレッドは狭ければ狭い方がメリットがあるように感じますが、実際には適度に広いスプレッドを提供している業者の方が優良であると言えます。
上記のことから、スプレッドの狭さだけを見てFX業者を選ぶことはオススメできません(もちろん重要な指標ではあります)
国内FX業者では顧客との利益相反があるところが多いですが、中には利益相反を起こさない優良業者も存在しています(顧客との利益相反については別の記事で詳しく開設をしていきます)
3.信託保全-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
信託保全 | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
信託保全とは、FX業者が倒産などをした場合に口座に預けていた資金が保証されるのかどうかということです。
国内のFX業者は日本の金融庁による厳しい法整備がされているので、基本的にFX業者が倒産したとしても資金は全額帰ってきます(銀行はペイオフで上限1000万なのに全額帰ってくるのは凄いですね)
海外FX業者はその業者が所属する国によって大きく制度が異なり、一切保証しないところから全額保証をするところまでまちまちです。
信託保全制度は国や業者によって異なるものではあるのですが、まともな海外FX業者は信託保全制度を持っています(信託保全金額の上限が定めらていたりはしますが)
信託保全の完備という面では国内FX業者の方が優れているということかな?
逆に海外FXは信託保全の有無に気を付ける必要がありそう
国内FX業者を選択する場合には、そもそも信託保全の有無について調べる必要がないから楽だし優れていると言えるね
海外FX業者を利用する場合は入金前に信託保全について見ておくことをオススメするよ
4.取引プラットフォーム-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
取引プラットフォーム | ◎ | △ | ★★★☆☆ |
取引プラットフォームについては海外FX業者の方が優れています。海外FX業者は超高機能の無料トレードツール「MT4」を採用しているところがほとんどで、業者を変わったとしてもツールが同じなので問題なくトレードをすることが可能です。
逆に、国内FX業者ではMT4の採用例はあまり多くなく、それぞれのFX業者が自社の発注ツールを採用しているので、業者を移動した際には使用感が大きく変化します。
また、MT4には数多くのインジケータやテクニカル指標が標準装備されているだけでなく、オープンソースになっているので自作のツールや指標を導入することもできます。
MT4は世界中のトレーダーに使用されていることもあって、ネット上での情報や便利な拡張ツールの入手も容易なものになっています
発注だけは独自ツールを使うけど、チャート分析をする際にはMT4を使うという人も多く存在しています
MT4はトレードに関する機能が全て搭載されているので、売買プログラムを導入すればプログラムに従って自動でトレードする自動売買というトレードも可能です。
私もMT4を使用して自動売買を行っていますが、統計的に優位な部分だけを感情を排してトレードできるので非常に重宝しています。
自動売買では、あらかじめバックテストで統計的優位を探して、その優位が存在する時だけトレードをするよ
FX初心者であっても優位性のあるトレードができるのが強みだね
MT4はFXをするのであれば必須レベルと言えるほどに非常に素晴らしいツールなので、利用をオススメします。無料でデモ口座が入手可能になっています。
5.ゼロカット-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
ゼロカット | ◎ | × | ★★★★★ |
「ゼロカット」は口座残高がゼロ以下になった場合に、残高がマイナスであったとしてもゼロとして処理してくれるという制度です。
たとえ口座残高が-100万円になったとしても、借金として請求されることが無いという非常にありがたい制度です。かなり多くの海外FX業者でゼロカット制度が導入されています。
ゼロカットを不採用の海外FX業者もありますが、日本人に対して海外から借金を請求するのは大変なので実質的にどの海外FX業者もゼロカット制度があるようなものです。
一方、国内業者ではゼロカット制度がなく、残高がマイナスになった場合には借金として請求されます。過去にあったスイスフランショックや、トルコリラショックなどでは、値動きの激しさから借金を負ってしまった人もいます。
ハイレバレッジなトレードが可能な海外FX業者ではゼロカットが制度があるのはとてもうれしいことなのでは?
ハイレバトレードのリスクの1つである借金の可能性がないというのはとてもありがたいことだね
正しいトレードかどうかはさておき、海外FX業者なら超ハイレバレッジで借金リスクのないギャンブルも可能ってことになるね
ハイレバレッジ&ゼロカットの組み合わせには大きなシナジーがあり、多く動きそうな指標前に全力でポジションを取って、成功なら大きな利益が、失敗なら口座残高がゼロになるというような、期待値的には有利なギャンブルトレードも可能になっています。
例えば、指標で100pips動くとして、50pips逆行した場合には口座残高がゼロになる場合、ポジションに対して順行した場合は100pipsの利益が、逆行した場合は50pipsの損失が発生します。
どれだけ口座がマイナスを叩いたとしても、そのマイナスはゼロに修正されるので、そのマイナス分だけ期待値は大きくプラスに振れるトレードができるという感じですね。
ゼロカットの存在はものすごく大きいものです
レバレッジ上限の高さとのシナジーも高く、海外業者を利用する大きなメリットの1つと言えるでしょう
6.税金-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
税金 | 〇 | 〇 | ★★★☆☆ |
税金の形態が海外FX業者と国内FX業者では大きく異なります。どちらか一方が有利というわけではなく、状況によって有利にも不利にもなります。
まずは国内FX業者の場合は、利益に対して一律で20.315%が税金になります。損失の繰り越しも可能になっています(申告分離課税方式)
続いて海外FX業者の場合ですが、こちらの場合は雑所得扱いの総合課税方式になっていて、利益の額が大きいほど税金の割合が大きくなります。また、損失の繰り越しはできません。
海外FX業者の場合は最低で15%、最高で55%が税金で取れれることになります(55%の課税は利益が4000万円以上の場合)
課税される所得金額 | 税率 | 所得税+住民税 |
~195万円 | 15% | 5% + 10% |
195万円~330万円 | 20% | 10% + 10% |
330万円~695万円 | 30% | 20% + 10% |
695万円~900万円 | 33% | 23% + 10% |
900万円~1,800万円 | 43% | 33% + 10% |
1,800万円~4,000万円 | 50% | 40% + 10% |
4,000万円~ | 55% | 45% + 10% |
上の表が海外FX業者の場合の税金になっています。
利益が少ないなら海外FX業者が少し有利だけど、利益が大きくなってくると国内FX業者の方がだいぶ税率が有利だね
重要なことなので、税金についての詳しい話は別の記事で詳しく行いますが、利益が大きすぎる場合は海外FX業者の場合は税金が高くなるということは覚えておきましょう
税率だけを見ると国内FX業者の方が良く見えますが、海外FX業者はレバレッジ上限が高いので大きな利益が出しやすいという側面もあります。
レバレッジを利用して利益がたくさんでれば税金分をカバーしても徳をするケースもありますし、単純には比較できない問題ではあります。
7.ボーナス-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
ボーナス | ◎ | △ | ★★★☆☆ |
ボーナスについては、業者ごとで違いますが全体的に見て海外FX業者の方が圧倒的に有利です。入金額に対して30%や50%などのかなり大きなボーナスキャンペーンを打ち出している海外FX業者も数多く存在しています。
もちろん、このボーナスは現金として引き出すことはできません(入金してボーナスをもらって出金すればそれだけで儲かってしまいます)
ですが、ボーナスをもらうことによって証拠金が大きくなるので、安全にロットを上げることができるようになります。出金できないボーナスであっても大きなメリットになります。
逆に国内FX業者の場合は、大きめのロットでトレードをして2万円がもらえるとかその程度のボーナスキャンペーンにとどまっています。
ボーナス分が出金できなくても証拠金が大きくなるのは、トレードに余裕ができるから大きなメリットだね
ただし、ボーナスをたくさん出しているFX業者はその分だけリスクを取っていることになるので、スプレッドは若干広めになっているところが多いです。
ボーナスの大小だけでなく、他の環境を総合して業者の良し悪しを判断する必要がありますね
8.信頼性-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
信頼性 | △ | ◎ | ★★★★☆ |
「信頼性」というとあまりものザックリとしているので、まずは「信頼性」という単語の意味について定義していきたいと思います。
信頼性とはFX業者自体が信用に足るものかどうかということです。海外FX業者は絶対的な数が多いですし、中には詐欺のような業者も存在しています。
対して、国内のFX業者は日本の法律が非常に厳しいものであるため、信頼性という意味では世界的に見ても最高レベルです。
もちろん、世の中には日本FX業者と同等レベルで信頼性が高い海外FX業者も存在しています。
海外FX業者の中には詐欺のような業者がいるってホント…?
それって見分けることができるの?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
過去には出金拒否をして逃げたような業者も存在しているよ
でも、ちゃんと業者の良し悪しを見分ける要素は存在しているので安心して学んでいこう
海外FX業者を選ぶ際には、しっかりとした業者を選ぶことが重要になります。信頼性の高い海外FX業者を選ぶ基準もこのサイトで紹介するので安心してください。
海外業者の選び方については、別の記事でしっかりと紹介するするのでそちらを読んでもらえればと思います。
9.通貨ペアの多さ-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
通貨ペアの多さ | ◎ | × | ★★★★★ |
取り扱い通貨ペアの数についてですが、国内FX業者に対して海外FX業者は取り扱い通貨ペア数が圧倒的に多いです。
国内FX業者だと20通貨ペアそこそこしか取り扱っていないところがほとんどですが、海外だと50通貨ペア以上取り扱っているのが普通です。
通貨ペア数が多いということは、それだけ狙えるチャンスが多くなるということなので通貨ペアの多さは重要なことです。
FXは通貨の組み合わせで生まれたレートの上下を予想するゲームなので、上がりそうな通貨と下がりそうな通貨を組ませてトレードするのが基本です。
その際に組みたい通貨ペアが無い場合にはチャンスを逃すことになってしまいます。
通貨ペアの多さってそんなに重要じゃないとおもってたんだけど、利益を出すためには重要なことなんだね…
そもそもFXにおいてチャンスはそれほど多くはないし、その少ないチャンスを確実に利益にすることが収支を安定させるコツだよ
だから通貨ペアの多さは収益に大きな影響を与えるんだ
国内FX業者でもそれなりに取り扱い通貨ペアの多い業者は存在していますが、海外FX業者に比べるとやはり多くはありません。収支に大きく差が付く要素なので、しっかりと確認しておくことが重要です。
10.通貨以外の取り扱い-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
通貨以外の取り扱い | ◎ | × | ★★☆☆☆ |
FX口座を開設すると通貨以外のものもトレードができることがあります。よくあるのがダウなどの指数や、ゴールドや原油などの商品先物、ビットコインなどのクリプトなどです。
海外FX業者であれば、このような通貨以外のトレードもFXの口座を利用してそのままトレードすることが可能です。自動売買においてはゴールドもよく利用されます。
全ての海外FX業者が上記のようなトレード対象を備えているわけでは無いですが、ゴールドや原油はほとんどの海外FX業者が取り扱っています。
一方、日本の業者では商品先物のトレードをする場合には、別途商品先物口座を開設して別の口座に入金をする必要があります。口座資金が統一できないので資金効率が悪いですね。
重要度はそれほど大きくありませんが、ゴールドは非常に流動性が高く、メインとしてもトレードできるものです。
海外業者であればFXの口座開設をするだけで、FX以外の取引も可能というのはうれしいね
トレードにおいてチャンスはそれほど多くないです
通貨以外でもチャンスも得られるようになるというのは大きなメリットと言えるでしょう
ちなみに、ゴールドのような商品先物はボラティリティが大きく、通常の通貨トレードとは若干異なるスキルが必要になってきます。
11.口座開設の手間-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
口座開設の手間 | 〇 | △ | ★★☆☆☆ |
口座開設の手間についてはそれほど重要ではありませんが、一応大きな差があるので紹介しておきます。
国内FX業者は口座開設の手間がかかります。ウェブで口座開設の依頼をして、その後郵便物を受け取り、認証を進めていく必要があるので短く見積もっても口座開設完了までには1週間はかかります。
対して、海外FX業者の場合には郵便の受け取りの手間がなく、身分証明書の送付と審査だけで完了するため、口座の開設の手間が少ないです。
海外FX業者にも色々あるので、時間がかかったりするところもありますが、業者の中には即日口座開設が完了するようなところもあります。
口座開設の手間があまりかからないというだけで、特にトレードの成績に影響を与えるものではありません
口座開設の手間については、あまり重きを置く必要はないでしょう
12.言語-海外FX業者vs国内(日本)FX業者の違い
比較項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 | 重要度 |
言語 | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
国内業者であれば、サイトが日本語化されていてカスタマーサービス対応も日本語で行うことができます。母国語がつかるというのは業者対応の上で非常に楽です。
一方、海外FX業者を利用する際には「言語」の問題が出てきます。基本的に多くの海外FX業者の採用言語は英語であり、英語を理解する必要があります。
しかし、海外FX業者の中には日本人の顧客を多く持つところもあり、そういった業者の場合にはサイトが日本語対応していたり、カスタマーサービスが日本語対応をしているところもあります。
実際のところ、日本語に対応している海外FX業者の数はそこそこあり、そういったところを利用すれば言語の問題は特になく利用することが可能です。
英語が苦手でも、ハイレバレッジで安全にトレード可能な環境が得られるというのはうれしいですね
基本的に業者とやり取るすることはあまり無いので、言語の障壁を感じることは少ないです
しかし、海外FX業者になれないうちは、日本語対応がされている業者を利用しておくとよいでしょう
このサイトでは、海外FX業者を紹介する際には優先的に日本語対応があるところを紹介していきます。このような日本語対応海外FX業者を利用すれば、言語の面で困ることはほとんど無いでしょう。
海外FX業者と国内FX業者のどちらを選ぶべきか?
ここまで海外FX業者と国内FX業者の比較をしてきましたが、大切なのは「どちらを選ぶべきか?」ということです。
いままで特徴やメリット・デメリットをそれぞれ個別に見てきたけど、いざどちらを選ぶのかとなると難しいね
どちらを選ぶべきかということですが、上記で紹介した特徴も元に、どのような人がどちらに向いているのかということを解説していきたいと思います。
それでは、国内FX業者、海外FX業者に向いている人はどんな人かというのをそれぞれ見ていきましょう!
国内FX業者はどんな人に向いている?
国内FX業者の特徴としては「低レバレッジ」で「税制面のメリットが大きい」ということです。
税制面のメリットは収益が大きくなって初めて発揮されますし、レバレッジの低さが問題なくなってくるのは証拠金が大きくなってからです。特徴だけを単純に見た場合、比較的資金が潤沢な人向けなのが国内FX業者であると言えるでしょう。
低レバレッジ(レバレッジ上限25倍)なので、数十万円スタートだと1日の利益は1万円出すのも難しい状態になります。勉強と思って1日数千円の利益でも我慢場できる人は国内FX業者を選択すると良いでしょう。
数十万円を1年で1000万円にというようなトレードは国内FX業者ではほぼ不可能になっています(世間のFXのイメージとは若干ズレていますね)
なので、ある程度まとまった資金を投入できる方か、少ない資金で利益が少なくても我慢できるという方は国内FX業者が向いていると言えるでしょう。
海外FX業者はどんな人に向いている?
海外FX業者のメリットは何といっても「高いレバレッジ」と「ゼロカット」の存在です。この2つが組み合わさることによって、ハイレバレッジであっても借金リスクのないトレードをすることができます。
ゼロカットに期待をするほどリスクを取らないトレードだとしても、レバレッジの高さは魅力です。国内FX業者のレバレッジが低すぎるので日本人にとって海外FX業者は特に魅力的であると言えるでしょう。
ゼロカットによるトレード優位性も存在していますし、少ない資金でも大きな利益を上げられるのが非常に大きなメリットですね。
ただし問題となるのが「税金面でのデメリット」です。海外FX業者での利益は給与収入などと合算で税金の計算がされる「総合課税」であるため、給与が多い場合はそれだけで税率が高くなってしまいます。
総合課税対象の収入が4,000万円以上になると税率は55%になってしまうよ
総合課税対象の収入1,800万円以上になると税金が50%、1,800万円以下なら税金が43%になるので、レバレッジのメリットを考えても1,800万円以下が分岐点になるかな
給料が年間1,500万円以上の場合にはFXの利益で1,800万円を超えてしまう可能性が高いね
そんなに給料をもらっている人は日本ではかなり少ないだろうけど…
海外FX業者はレバレッジ上限が圧倒的に高いことによって利益が出しやすいものになっています。よって、税率では劣っていても収益が大きくなりやすいので、税率には目をつむって利用する人は多いです。
分岐点は上でも書いたように海外FXの税率に大きなデメリットを感じるようになるラインは給与1,500万円くらいからでしょう。
結局どちらがオススメなの?
「海外FX業者と国内FX業者のどちらがオススメなのか?」と聞かれると、実際のところ解答は非常に難しいです。
個人の環境によってもオススメできるスタイルは変わってきますし、一概に回答することはできません。
海外FX業者では税金面のデメリットがあるものの、その点を除けば国内FX業者よりも優秀であると言えます。税金面での不利はありますが、レバレッジによって税金面の不利以上に利益を出すことも可能です。
個人的には両方を使い分けることをオススメしますが、資金の分散はFXを始めたばかりの人には厳しいと思います。
リターンの金額がある程度ないと気分的にも投資は続かないと思いますし、数十万円程度で運用という人であればレバレッジを大きくかけられる海外FX業者がオススメです。
数百万円以上で運用という人は低レバレッジでもあるの収益が確保できますし、国内FX業者の利用も視野に入るのではないかと思います。
国内FX業者か海外FX業者のどちらを選択をするのかは、バランスが難しい問題なんだね
まとめ
とても長い記事になってしまいましたが、海外FX業者か国内FX業者のどちらを選ぶのかというのは非常に重要な問題になってきます。
業者選びはメリット・デメリット・違いを理解して、自分に有利な取引環境を作り上げていくことをオススメします。
特に注目すべきポイントは、レバレッジ・ゼロカット・税金あたりですね。
なるべく分かりやすく説明したつもりですが、分からないところや質問あれば気軽にコメントでいただければと思います。しっかりと回答させていただきます。
以上、海外FX業者と国内(日本)FX業者の特徴を徹底比較!でした。
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