今回の記事では、優良海外FX業者と判断して利用している人を見かけることのあるTitanFX(タイタンFX)について解説をしていきます。
TitanFXは日本人のユーザーが非常に多く、日本語でのサポートを受けることも可能でかつ表面上のスプレッドも優秀に見えるため、日本FX業者のレバレッジでは満足できないトレーダーに人気です。
表面上のスペックが優れていることもあって、海外FX業者のアフィリエイトサイトでも評価・評判が良く、オススメ業者ランキングなどの記事では上位に記載されることも多いです(1位はだいたいXM)
しかし、当サイトでは様々な理由でTitanFXはオススメしない業者として記事を書いています。
TitanFXが提示するスペックは良いものなのでアフィリエイターから見ればよい業者にみえると思います
しかし、トレーダーから見た場合は良いとは言えない裏側が多く存在しています
今回の記事では、TitanFXについての評価・評判などをトレーダーの目線からしっかりと分析して記載していきます。(重要な部分は記事中盤の「TitanFXの問題点」からになるので序盤は読み飛ばしても良いものになっています)
※この記事でのAXIORYの評価・評判は個人的な見解であり、サービスを中傷する意図ものではありません。
TitanFX(タイタンFX)の基本情報
AXIORY基本情報 | |
サイト | https://www.axiory.com/jp/ |
運営開始年 | 2014年 |
レバレッジ | 500倍 |
取引プラットフォーム | MT4 |
自動売買 | 可能 |
日本語対応 | 完全日本語対応 |
入金方法 | 銀行送金 クレジットカード ビットコイン bitwallet |
出金方法 | 銀行送金 クレジットカード ビットコイン bitwallet |
ライセンス | VFSC(バヌアツ) |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
TitanFX(タイタンFX)の基本情報は以上のようになっています。
TitanFXは設立が2014年と比較的最近ですが、新興のブローカーとしては非常に多くの日本人ユーザーを抱えています(新興の海外FX業者であるにも関わらずユーザーが多い理由については後述します)
金融ライセンスも所持をしていて、表面上はまともなFX業者にみえますね
公式サイトで提示されているスプレッドも良好ですし、日本人ユーザーに好まれる理由はわかります
TwitterでもTitanFXを利用している人はちらほら見かけますし、新規で口座を開設している人も多いようです。初心者を引き付ける要素が多いので利用者が増えているのでしょう。
しかし、冒頭でも書いたようにTitanFXはトレーダーの目線からするとオススメできる業者ではありません(本サイトでの評価は★2評価となっています)
オススメできない理由は主に「TitanFX(タイタンFX)の問題点」の項目で書いているので、さっさとオススメできない理由を知りたいという人はそこから読んでもらっても構いません。
TitanFX(タイタンFX)の特徴
ここからはTitanFX(タイタンFX)の特徴を紹介していきます。オススメできない業者であるとは書きましたが、特徴を解説していく項目ではポジティブな情報があればそういった情報も紹介しています。
PepperStoneの別看板として発足
TitanFX(タイタンFX)は2014年に運営を始めた新興の海外FX業者なのですが、PepperStone(ペッパーストーン)の別看板として運営されています。
PepperStoneはオーストラリアの金融ライセンスAustralia Securities & Investment Commission (ASIC)を所持して運営をしていました(PepperStoneの運営開始年は2010年)
PepperStoneは表面上良好なスプレッドを提示している海外FX業者で日本語サポートも充実していたため、元日本人の人気ナンバー1海外FX業者であったFXDDの凋落もあって、日本人トレーダーには1番人気の海外FX業者でした。
PepperStoneは日本人トレーダーを多く抱えていたのですが、日本の金融庁がASICに圧力をかけたため、ASICの規定で日本人トレーダーの口座開設ができなくなってしまうという事件がありました(結果としてPepperStoneは日本人では利用不可となりました)
PepperStoneが抱える大量の日本人顧客を失うのは非常に惜しいということで、日本人を受け入れることが可能な別の国の金融ライセンスで立ち上げられたのが、今回の記事で紹介をしているTitanFXです。
ということで、TitanFX自体は新興のFX業者ではあるものの、中身のスタッフなどはPepperStoneの人間であり運営ノウハウも完全に引き継いでいるので、実質の運営年数は2010年からという中堅の業者になっています(PepperStoneは日本人の受け入れは不可ですが今でも運営を続けています)
日本人気ナンバー1の海外FX業者が立ち上げた海外FX業者ということで、多くのユーザーがPepperStoneからTitanFXに移動をしました。
そのため、新興の海外FX業者であるにも関わらず多くの日本人ユーザーに利用されているという背景があります。
バヌアツのライセンスを所持
TitanFX(タイタンFX)はPepperStoneの別看板ということを上で書きましたが、TitanFXが所持しているライセンスはVanuatu Financial Services Commission (VFSC)というバヌアツ共和国のライセンスになっています。
日本人をターゲットにした海外FX業者はノーライセンスのところも多いですが、TitanFXはしっかりとライセンスを所持しているというところに好感が持てます(そもそも金融ライセンスの所持というのは当たり前のことですが…)
バヌアツはオーストラリアの近くにある小さな諸島であり、他にもいくつかの海外FX業者が在籍しています。
バヌアツの金融ライセンスはオーストラリアの金融ライセンスと比べると緩いものになっていますが、日本人をターゲットに運営していく以上、金融ライセンスは緩いものにせざるを得ないという背景があります(実際にオーストラリアでは規制で日本人の排除が行われたことからもわかります)
金融ライセンスの緩さで海外FX業者を評価するという方法は存在しますが、利用する上で大切なのは運営の質の方です(もちろんライセンスの質が高いというのは評価点にはなります)
肝心のTitanFXの運営の質については…あまり良いものとは言えないね
運営の質については「TitanFXの問題点」の項目で詳しく解説をするよ
ライセンスも緩くて運営の質も良くないというのは、海外FX業者としては問題があるね
日本語に対応して運営を行っている
TitanFX(タイタンFX)は日本語に対応した業者であり、日本人スタッフも擁しているのでカスタマーサービスも日本語で行うことが可能です。
PepperStoneのころから日本語対応をしていたこともあって、日本人に対するサービスは長く行っており、非常に手厚いものになっています。
日本人を取り込むために立ち上げられた海外FX業者なので日本人に対するサポートは非常に良好なものになっているね
元々日本人人気ナンバー1の海外FX業者の運営を行っていたスタッフが運営しているという実質もあって、数ある海外FX業者の中でも日本人へのサポートは高いレベルにあります。
レバレッジは最大500倍
TitanFX(タイタンFX)の最大レバレッジは500倍に設定されています。海外FX業者を使用する大きなメリットであるレバレッジの高さについては問題の無い数値になっています。
また、口座残高がマイナスになったとしても、トレーダーに追証を請求せず、口座残高をゼロにするという「ゼロカット」を採用していることを公称しています。
レバレッジが十分に高く、ゼロカットも正式に採用しているのでギャンブルトレードでも借金リスク無くトレードを行うことができるようになっているね
TitanFXもPepperStoneもスイスフランショックの時にもゼロカットの規定を守ってトレーダーに追証を請求しなかったという過去もあり、その点では信頼をすることができます(FXDDは規定を破棄して追証の請求をおこなっています)
狭いスプレッド(スプレッドについては後述します)で高いレバレッジとゼロカットを採用していることから、日本人の需要にばっちりハマっている海外FX業者であると言えます。
STP、ECN方式の採用を公称している
TitanFX(タイタンFX)は公式サイトにてSTP、ECN方式の採用を公称しています。つまり、NDDモデルで運営しているということを公称しているということになります。
NDDとはノーディーリングデスクの略で、FX業者にはディーラーが存在せず、顧客の注文をそのまま流すというようなものです。このような発注形態の場合にはFX業者は手数料で利益を出すことになります。
基本的にトレーダーはNDD方式のFX業者を求めます。その理由としてはFX業者がトレーダーの注文を呑むいわゆるDD業者だと、トレーダーとFX業者との利益相反が生まれてしますからです。
トレーダーが儲かれば、FX業者が損をするというようなDD方式だと、顧客に損をさせることがFX業者にとっての最大の利益になるので、異常レートの配信を行ってトレーダーを負けさせたり、最悪の場合は出金拒否をおこなってきたりします。
異常レートの配信や出金拒否なんて聞くと噂の類かと思う人もいるかもしれませんが、実際に海外FX業者においてはこのようなこと日常的に行われているよ
せっかく利益を出したとしても出金拒否されたら意味がないので、海外FX業者を選ぶ場合には慎重になる必要があるんだ
つまり、NDDの海外FX業者を選ぶべきってことなんだよね?
TitanFXの場合はSTP、ECNを公称しているので、利益相反が発生しないし安全ってことだね!
そう思うかもしれないけど、STP、ECNを自称する海外FX業者でも実際には顧客との利益相反が発生しているところは山ほどあるんだ
TitanFXはそんな業者の1つだから安心はできないんだ
ええ…
TitanFXはSTP、ECNを公称しているわけですが、実際のところはユーザーが思っているような発注方式ではなく、顧客との利益相反が発生していると感じさせられるような環境が提供されています(詳しくは後述します)
表面上のスプレッドが良好
TitanFX(タイタンFX)は公式サイトの記載からも分かるように、公称するスプレッドが狭い海外FX業者になっています。
スプレッドが狭ければ利益は出しやすくなるので、スプレッドが狭いということはトレーダーにとっては大きなプラス要素になります。
ただ、見出しにも書いたように「表面上」のスプレッドが良いというだけで、実際には公式サイトに記載されているようなタイトなスプレッドの恩恵を受けられることは少ないです。
見た目のスプレッド自体は良いのですが、ポジションを取る際には約定が滑ったりして公式サイトで謳うほどの使いやすさはないという感じですね。
スプレッドに関してはTitanFXの大きな問題点の1つになっているので、問題点の項目でさらに詳しく解説をしていきます
TitanFX(タイタンFX)の問題点
ここからはTitanFX(タイタンFX)の問題点について解説していきます。
「TitanFXが優良業者である」という判断は、公式サイトに記載されている表面上のスペックだけを見れば分からないことではありません。
公式サイトだけの情報を見た場合、TitanFXは優良業者にみえるね
でも、実際はオススメできない業者であるわけで、それは公式サイトには記載されていない問題点があるからなんだ
ここから公式サイトには書かれてないTitanFXの問題点を紹介していくわけだね
では、表面上の情報からは分からないTitanFXの問題点について項目を立てて解説をしていきます。
真のSTP、ECN業者ではない可能性が高い
TitanFX(タイタンFX)は公式サイトにて発注形態がSTP、ECNであるということを公言していますが、様々な側面から見て、真のSTP、ECN業者ではない可能性が高いです。
STP、ECNのようなNDDモデルの発注形態の場合にはFX業者と顧客には利益相反が発生しないということを上では書きました。
しかし、NDDモデルであっても、注文を流す先がDD業者である場合には、形式上はNDDであっても顧客との利益相反が生まれます(イメージとしては下の画像のような感じです)
例えば、TitanFXで受けた注文をNDDモデルでPepperStoneに流していた場合、これはNDDではあるものの、顧客はFX業者との間に利益相反が生まれてしまいます(この場合は実際はTitanFXとは利益相反はありませんが、PepperStoneと利益相反が生まれます)
このような形でNDDを公称していても、実際はトレーダーが想像しているのとは別の形でNDDが実現されているという場合もあります。
また、DD業者であるにも関わらず、嘘をついてNDD業者を謳っているケースも良くあります。DDの方がブローカーは儲かりますが、NDDの方がトレーダーに好まれるのでこのような歪んだ状況が生まれています。
TitanFXはそのような形態である可能性が高く、トレーダーに対してきちんと情報を開示していない可能性が高いことからオススメできない業者になっています。
PepperStoneの頃からVDPの噂がある
TitanFX(タイタンFX)はPepperStoneとして運営されていた海外FX業者の日本人受け入れ用として設立されたという経緯は上で書きました。
PepperStone時代からVDP(通称:悪魔のプラグイン)の存在が噂されていて、利益が出ていると約定が遅延されるという声が多くありました。そして、それはTitanFXになってからも同様で、約定がものすごく遅延するというようなことが頻発しています。
VDP以外では約定改竄の噂も存在しています(出金拒否についてはゼロではないものの、ほとんど確認はされていません。)
真のNDDであれば顧客との利益相反は生まれないので、VDPを使って顧客を負けさせるようなことをする必要はありません。このようなことからもTitanFXは真のNDDでないことが伺えます。
また、PepperStoneについての評判も最近はあまり芳しいものではなく、とあるFX業者評価サイトではクレームが非常に多い業者として利用を控えるように記載されています。
大本のサービス(PepperStone)の評判が悪く、TitanFXについてもVDPが存在していたり、真のNDDモデルではない可能性が高いということからもオススメできない業者になっています。
実際のトレードコストが高い
TitanFX(タイタンFX)はスプレッドが狭いということを売りにしている海外FX業者ですが、実際には公称しているトレードコストよりもはるかに大きなコストが必要になるケースが多いです。
その理由は、VDPなどによる約定遅延によるもので、スプレッド以上にスリッページが発生するため、トレードの際には想定するコストよりも大きなコストが発生します。
サイトで公表しているスプレッドや、見かけのスプレッドは良好ではあるものの、実際にポジションを取る場合にはそのような良好な値では約定しないケースが多いです。
そのような状況であることから、実際に約定した際に執行されるレートは想定していたものより悪い位置になりやすいです。
もちろん、ある程度のロットのポジションを取る際にはどのような業者であっても約定が多少スリップするものですが、TitanFXの場合はそのスリップ幅が大きいというような感じです。
総括
TitanFX(タイタンFX)をメインで使っているというような方もツイッターなどでは見かけることはありますが、TitanFXは専業トレーダーが安心して使えるというようなものではないというのが私の印象です。
出金拒否はほとんど行われてないようなので、その点については安心?できる部分はあるのですが、約定回りに関するシステムがあまり良いものではなく、推奨はできないFXブローカーになっています。
TitanFXもアフィリエイト報酬が多めであるため、多くの海外FX系アフィリエイトサイトで褒められているのですが、実際にトレーダーの視点で眺めているとあまり勧められるものではありません。
金融ライセンスを所持しているという最低限のラインはクリアしているため、2つ星評価をしていますが、本当に最低限という感じです。
以上、長くなりましたが「TitanFXを本音で評価!良い評判は表面上だけのオススメできない業者です」でした。
この記事が海外FX業者選びの参考になれば何よりです。質問や感想、分かりにくい部分等あれば気軽にコメントいただければ嬉しく思います。
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